ウルイニムギナの改革と滅亡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/29 02:01 UTC 版)
「ラガシュ」の記事における「ウルイニムギナの改革と滅亡」の解説
ウルイニムギナ王は、この王朝最後の王である。彼はクーデターにより王位を簒奪した人物であると考えられるが、ラガシュの支配者たちの不正と役人の腐敗を糾弾し、弱者を搾取から守るために寄生虫的な役人を排除し、税負担を軽減したことを主張する碑文を残した。これは王位を得た彼が政治的正統性を主張するために宣言されたものであると考えられるが、弱者救済の概念を示す古い文献として重要である。 しかしウルイニムギナの治世に、仇敵ウンマの王ルガルザゲシが急激に勢力を拡張した。ルガルザゲシは後に全シュメールを支配する人物であるが、ラガシュは彼の初期の征服目標となった。同時代の記録にはルガルザゲシがラガシュを征服し、神殿や宮殿を焼き大規模な略奪を行ったことが書かれ、ルガルザゲシに対する憎しみが書かれている(このことから、この記録がラガシュ側の人物によって残されたことが推察される)。
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