ウォッジェ環礁の空襲および艦砲射撃
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「マーシャル・ギルバート諸島機動空襲」の記事における「ウォッジェ環礁の空襲および艦砲射撃」の解説
ウォッジェ環礁に対しても、2月1日午前3時過ぎに爆装戦闘機6機の第一次攻撃隊が出撃し、反復攻撃後に全機帰還した。8時過ぎに第二次攻撃隊の艦攻9機(爆弾装備)と艦爆8機が発進し、残存する飛行場施設や艦船を爆撃した。碇泊中の特設運送船「ぼるどう丸」が沈没、格納庫1棟や燃料タンク2基が全焼、格納庫2棟が半壊した。ウォッジェに日本軍機は無く、迎撃も無かった。 ウォッジェ環礁に対しては、重巡洋艦「ノーザンプトン」と「ソルトレイクシティ」および駆逐艦1隻から成る砲撃部隊(指揮官:レイモンド・スプルーアンス少将)が艦砲射撃を実施した。スプルーアンス隊は観測用水上機を発進させ、午前5時からまず艦船、ついで陸上拠点を砲撃した。日本側は、哨戒中の特設駆潜艇「第10昭南丸」の通報で敵艦隊の接近を知った。大田増右衛門大佐の指揮で脆弱な在泊艦艇全力を繰り出して応戦したが、特設砲艦「豊津丸」大破擱座、特設駆潜艇「鹿島丸」と「第10昭南丸」撃沈、「第11昭南丸」中破の壊滅的打撃を受けた。沿岸砲の反撃もあったが、至近弾が出始めたところで「ソルトレイクシティ」は射程外に逃れ、スプルーアンス隊に損害はなかった。観測機は午前6時頃の攻撃打ち切りに際して爆撃を行って去り、うち1機は乗員のみ収容して処分された。
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