ウェブ3層構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 20:21 UTC 版)
「アプリケーションサーバ」の記事における「ウェブ3層構成」の解説
一般的なウェブシステムの多くは「ウェブ3層構成」と呼ばれる構成にて設計されている事が多い。このウェブ3層設計は、以下の3つの層で構成されている。 ウェブブラウザからのHTTPによるアクセス要求を分散処理するウェブサーバ層 HTTPトランザクションの一貫性を保持し、システム固有の処理を行い、バックエンドで動作するデータベースなどの検索/加工処理などを司るウェブアプリケーション層 システムのデータや管理情報を司るデータベース層 ウェブシステムをそれぞれ3つの層に実装を分け垂直分散したことで、それぞれの層単位でスケールアウト(サーバの増設で処理性能を向上できること)が可能となり、拡張性やコストパフォーマンスも大きく向上している。 一般に、3階層システムは、インターネットが登場する前の古典的な非ウェブアプリなどでよく使われていた、クライアントやバックエンド側にビジネスロジックを実装する方式 (2階層システム) に比べ、システムの変更や更新、増強などが容易で、柔軟性が高いシステム構成といわれている。特にウェブアプリ化により、クライアント(ウェブブラウザ)とアプリケーション層を切り分けたことで、古典的な2層システムなどであったシステム更改の際の「高価な基幹データベース自体やそのサーバの必要諸元の変更にあわせて買い換えなければならない」といった悩みが解消され、導入コストが安くなった。ただし、その代わり、ウェブブラウザの制限事項に引きずられることになった。
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