ウィラメット渓谷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 16:09 UTC 版)
「オレゴン・ワイン」の記事における「ウィラメット渓谷」の解説
ウィラメット・ヴァレーAVAは、ウィラメット渓谷にあるワイン栽培地域である。北端をコロンビア川、南端をユージーン市南部、西端をオレゴン沿岸部、東端をカスケード山脈までを包括する。5,200平方マイル(13,500 km2)の面積を構え、州内のAVAとしては最大。ワイナリーの数も最も多く、2006年現在で約200ある。 ウィラメット渓谷の気候は一年を通じて穏やかで、冬は涼しく多湿、夏は暖かく乾燥している。極端な寒暖は稀である。雨が降る時期は栽培季節を外れており、また降雪も稀である。同渓谷全域がワイン栽培に適しているわけではなく、ほとんどのワイナリーやブドウ園がウィラメット川西部、特にヤムヒル郡に集中して点在している。 この地域はピノ・ノワールを生産していることで最もよく知られ、またピノ・グリ(Pinot gris)、リースリング、シャルドネも高い生産量を誇る。その他、カベルネ・ソーヴィニョン、ゲヴュルツトラミネール、ミュラー=トゥールガウ、セミヨン、ジンファンデルも生産しているが、その生産量は上記4種に比べて非常に小さい。 ウィラメット・ヴァレーAVAには4つの下位AVA(ダンディー・ヒルズAVA、マクミンヴィルAVA、リボン・リッジAVA、ヤムヒル・カールトン・ディストリクトAVA)が存在する。現在、更なる2つのAVAが申請されているが、審議中である。また、ウィラメット渓谷をセイラム市を境に北部地域と南部地域に二分する傾向が、多くのワイン愛好家の間に見られる。
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