ジ・アイリー・ヴィンヤーズとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ジ・アイリー・ヴィンヤーズの意味・解説 

ジ・アイリー・ヴィンヤーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/11/02 20:02 UTC 版)

ジ・アイリー・ヴィンヤーズ
所在地 アメリカ合衆国
オレゴン州マクミンビル
原産地 ウィラメット・ヴァレーAVA
設立 1966年
醸造開始 1970年
主要人物 デヴィッド・レット
著名な要素 ピノ・ノワール
ブドウ品種 ピノ・グリ、ピノ・ブラン、ピノ・ムニエ
公式サイト www.eyrievineyards.com
販売地域 アメリカ合衆国 カナダ イギリス 日本 韓国
テイスティング 一般客でも可能
  

ジ・アイリー・ヴィンヤーズ: The Eyrie Vineyards)は、アメリカ合衆国オレゴン州ウィラメット渓谷に計49エーカー(20ヘクタール)の葡萄園を構えるワイナリーである。設立者にして初代オーナーは、アメリカ合衆国で初めてピノ・グリの栽培を行ったデヴィッド・レットである。レットは、カリフォルニア大学デービス校で葡萄栽培を研究する諸教授の忠告を無視し、妻ダイアナと共にオレゴン州に移住し、1965年にピノ・ノワールの栽培を開始した。1966年にジ・アイリー・ヴィンヤーズを設立し、1970年が同ワイナリーで最初のヴィンテージとなった。

1979年に開催されたワインオリンピックで、1975年産「アイリー・ヴィンヤーズ・リザーブ・ピノ・ノワール」はブラインド・テイスティングのピノ・ノワール部門で第10位の成績を収めた。

ブルゴーニュのワイン醸造家であったロベール・ドルーアンは、フランスのメゾン・ジョセフ・ドルーアンにて再試合を手配した。そして、1975年産「アイリー・ヴィンヤーズ・リザーブ」は、ロベール・ドルーアンが所有する1959年産「シャンボール=ミュジニィ」に0.2点差で軍配を譲った。ドルーアンはその後オレゴン州に土地を購入し、同地にドメーヌ・ドルーアン・オレゴンを設立した。

現地で「パパ・ピノ」の異名で知られたデヴィッド・レットは、色がピノ・ノワールにおける質の指標にはならないと信じ、強い香りとタンニン、色を抽出するという当時の流行を追わない丁寧なピノ・ノワールを維持した。そのため、一部のワイン評論家から不評を買うことになった。[1]デヴィッド・レットは2008年10月9日に心不全のため歿した。[2]後任はデヴィッドの息子ジェイソン・レットが引き継いだ。ジェイソン・レットはかつて、独自のラベル「ブラック・キャップ」・ピノ・ノワールで知られた。

ジ・アイリー・ヴィンヤーズの葡萄園は、ウィラメット・ヴァレーAVA(アメリカ葡萄栽培地域)の下位AVAであるダンディー・ヒルズAVAに所在する。ワイナリーそのものはマクミンビルにある。マクミンビルでは年に一度(7月の最後の週末)、国際ピノ・ノワール祭がリンフィールド・カレッジのキャンパス内で開催されている。

参考文献

脚注
  1. ^ Robisnon, Jancis, jancisrobinson.com (October 11, 2008). "Papa Pinot passes on". August 8, 2009閲覧。
  2. ^ Asimov, Eric, The New York Times (October 13, 2008). "David Lett, Oregon Wine Pioneer, Dies at 69". August 8, 2009閲覧。

外部リンク

座標: 北緯45度12分51秒 西経123度11分18秒 / 北緯45.2143度 西経123.1884度 / 45.2143; -123.1884




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジ・アイリー・ヴィンヤーズ」の関連用語

ジ・アイリー・ヴィンヤーズのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジ・アイリー・ヴィンヤーズのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジ・アイリー・ヴィンヤーズ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS