インテリジェントネットワーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/16 23:23 UTC 版)
インテリジェントネットワーク(IN)とは、着信課金電話番号(フリーダイヤル)・情報料課金サービス(ダイヤルQ2)などの高度サービスを、基本的な呼接続機能を交換機で、番号翻訳・位置情報管理・課金制御などをサービス制御ポイント(SCP)で行うことで、効率化するものである。
高度インテリジェントネットワーク
高度インテリジェントネットワーク(AIN)とは、ITU-Tで規定された、交換機・SCP間のインターフェースをアプリケーション層まで標準化したものである。
サービス制御ポイント
サービス制御ポイント(SCP)とは、AINにおいてサービス制御を行うものである。
サービス論理プログラム(SLP)を実行するサービス制御機能(SCF)と、必要なデータを収容するサービスデータ機能(SDF)から構成される。
サービス管理システム
サービス管理システム(SMS)とは、AINにおいて、サービス契約情報の管理・SCPへのダウンロード・サービス仕様を記述したSLPの管理・ SCP へのダウンロード・カスタマ制御機能の提供・運用情報の管理を行う情報処理装置である。
サービス交換ポイント
サービス交換ポイント(SSP)とは、基本呼状態遷移図(BCSM:Basic Call State Model)に基づき呼の接続制御を実施する呼接続制御機能(CCF)・CCFからの通知に基づきSCPへAIN呼の起動などを通知するサービス交換機能(SSF)を中心に構成される。
サービス生成環境
サービス生成環境(SCE)とは、ソフトウェアの専門家でないサービス開発者が、サービス論理プログラム(SLP)を開発可能とする、図形表現などのわかりやすいユーザインタフェースである。
カスタマコントロール
カスタマコントロールとは、サービス利用者自身が、サービスの条件や理論を変更・制御するものである。
転送電話の転送先や転送条件・迷惑電話お断り・着信課金電話番号の着信条件などが、その例である。
関連項目
外部リンク
インテリジェントネットワーク
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「電話網」の記事における「インテリジェントネットワーク」の解説
電話網は、「インテリジェントネットワーク」と呼ばれる、端末を単純な構造・機能とし、電話交換機になるべく多くの機能を持たせる「機能集約型」の基本思想で構成されてきた。各機能を端末が持つよりコストが安く信頼性が高くなると考えられていたためである。また、電気通信事業者による顧客の囲い込み、付加サービスによる収益の向上も行われた。 端末が発信・呼び出し鳴動・送話・受話などの基本的機能を行うための給電は電話交換機が受け持つ。 経路選択・課金制御は電話交換機が行う。 留守番電話・転送電話・短縮ダイヤルなどの付加機能も、最初は交換機の機能として実現されていた。 インターネットなどの、付加機能は端末側で行い、網側はビット列の高速伝送の機能のみを持つデータ通信網は、「Stupid Network」とも呼ばれる。
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