インターフェロン・インデューサーの発見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/22 16:37 UTC 版)
「小島保彦」の記事における「インターフェロン・インデューサーの発見」の解説
小島は「ヒトは食事で免疫力を高められる。またその方が自然で安全性が高い」ということを信念として、新薬の研究を重ねる。小島が特に注目したのは、中国の薬膳料理だった。小島は漢方生薬や食品素材200種類以上をスクリーニングし、インターフェロン・インデューサー(interferon inducer)を数十種類発見する。インターフェロン・インデューサーは、体内でのインターフェロン誘導因子・誘発物質。体内で細胞からインターフェロンを出させると同時にウイルス分解酵素も産生するため幅広くウイルスの増殖を抑制する。C型肝炎や癌の薬としてのインターフェロン製剤とは異なり、副作用がない。ウイルスを駆逐するのではなく増殖を抑制し発症させないという予防医療の働きをする。インフルエンザの予防にも効果が期待されている。永野正史(内科医)は、予防注射に加えて気軽に「食べるワクチン」としてこのインデューサーに期待している。北里研究所で、漢方薬の成分からインターフェロン・インデューサーを開発することに成功した。小島は国際的な特許を30件以上取得している。
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