インスリン抵抗性
【概要】 血糖(ブドウ糖)のレベルは膵臓から分泌されるインスリンによって調節されている。インスリン抵抗性とは血糖調節のために正常な反応を越えた大量のインスリンが必要な状態のこと。このためブドウ糖の筋肉細胞や脂肪細胞への取り込みが遅れ、肝臓細胞での糖新生が抑えられなくなる。耐糖能の異常、糖尿病の発生に至る最初のステップとも考えられる。インスリン抵抗性を簡単に調べる方法はない。実際には空腹時の血糖やブドウ糖負荷試験(耐糖能)の異常あるいは、インスリン抵抗性指数から疑うことになる
【詳しく】 プロテアーゼ阻害剤の副作用の一つに糖尿病の発生がある。細胞の表面から細胞の中にブドウ糖を運ぶ輸送タンパク質をGLUTと言う。HIVプロテアーゼ阻害剤の中には筋肉細胞や脂肪細胞に分布するGLUT4の働きを阻害し、このためにインスリン抵抗性を悪化させることがある。
《参照》 プロテアーゼ阻害剤、 糖尿病、 インスリン抵抗性指数

インスリン抵抗性と同じ種類の言葉
抵抗性に関連する言葉 | 抵抗性(ていこうせい) インスリン抵抗性(いんすりんていこうせい) 薬剤抵抗性 抗生物質抵抗性 |
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