インスリン合成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/09 06:53 UTC 版)
β細胞は哺乳類でインスリン合成が行われる唯一の部位である。グルコースはインスリンの放出を促進するとともに、主に翻訳制御によってプロインスリン(proinsulin、インスリンの前駆体)の生合成を増大させる。 インスリン遺伝子は、まずmRNAへ転写され、プレプロインスリン(preproinsulin)へと翻訳される。プレプロインスリンはN末端にシグナルペプチドを有しており、粗面小胞体へ輸送される。粗面小胞体では、シグナルペプチドが切断されてプロインスリンが形成される。その後、プロインスリンはフォールディングして3つのジスルフィド結合を形成する。フォールディングしたプロインスリンはゴルジ体へ輸送され、未成熟なインスリン顆粒へ入ってインスリンとCペプチド(英語版)へ切断される。成熟後にカルシウムによってエキソサイトーシスが開始されるまで、これらの分泌小胞はインスリン、Cペプチド、アミリンを保管する。 インスリン遺伝子は110アミノ酸からなる前駆体をコードしているが、プロセシングを経て分泌されるのは51アミノ酸のタンパク質である。
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