プロテアーゼ阻害剤の副作用
【概要】 プロテアーゼ阻害剤に共通する副作用が注目されている。発売前には気づかれず、発売後に目立ってきた副作用もある。原因は必ずしも明らかではない。(1)糖代謝異常ではインスリン抵抗性、高血糖、糖尿病がある。(2)脂質代謝異常として、高脂血症、リポジストロフィーつまり脂肪萎縮と脂肪蓄積(内臓脂肪、野牛肩、女性化乳房)がある。(3)無腐性骨壊死、(4)血友病の出血傾向の増加。
【詳しく】 明らかな糖尿病は、通常の糖尿病に準じた治療を行う。高脂血症は心血管障害の危険が増加するので、薬剤変更や高脂血症治療剤の使用を検討する。リポジストロフィーは美容的な問題もあり、可能なら薬剤変更も検討される。これらの副作用を考慮して、初回治療にプロテアーゼ阻害剤を選択しないという考え方もある。いずれにしても最新の情報を参考にしながら、選択をするべきであろう。

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