イベントの特徴的な仕様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/21 13:57 UTC 版)
「RPGツクール95」の記事における「イベントの特徴的な仕様」の解説
本ツクールのイベントの仕様はRPGツクール2000以降のツクールと似ているが異なる部分も少なくなく、RPGツクール2000以降の仕様に慣れている人には戸惑う部分もある。本項目ではイベントの仕様のうち、特にこれから制作や解析を行う人が注意すべき点を中心に取り上げる。 イベントページ数は常に4 ツクール2000のようにページ数を増やすことは出来ない。もし4ページ未満にしたい場合は、それ以降のページに何も条件を設定しなければそのページは存在しないものとして扱われる(ツクール2000ではこのような場合は「常に成り立つ」ものとして扱われる)。 1ページ目には条件を設定することが出来ず、他のページの全ての条件が成り立たない場合はこのページが採用される。ツクール2000では全てのページが成り立たない場合はイベントが存在しないものとして扱われるが、ツクール95では1ページ目が必ず利用される。 「自動実行」はツクール2000の「並列処理」に近い ツクール95では、複数のイベントで「自動実行」が成り立った場合、それらのイベントが全て並列に実行される。これを利用して複数のイベントを同時に動かすことが可能である(ツクール2000にあるような、他のイベントを動かすようなイベントコマンドは存在しない)。これはツクール2000の「定期的に並列処理」に該当する。なお、ツクール2000の自動実行では、複数のイベントで条件が成り立っても、いずれかの処理が終了するまで別のイベントの処理は実行されない。 一度自動実行が終了したら、ページが切り替わらない限り再度実行されない ツクール2000では、自動実行の処理が終了しても、条件が成り立っていれば再び最初に戻って処理を行うが、ツクール95では、一度処理が終了したら条件が成り立っていても繰り返されない(マップを切り替えた場合は再度実行される)。一度別のページに切り替えて再度元のページに戻すようにすると再度実行される。 自動実行の処理が行われるのは画面内にあるイベントのみ ツクール2000では条件が成り立つと同じマップ内ならどこにあってもページが切り替わり自動実行が行われるが、ツクール95では画面内にあるイベントしか自動実行されない。しかも、自動実行されるか否かは曖昧なところがあり、画面外近傍のイベントなら実行されたりされなかったりする。このため、このような自動実行イベントは実行されてもされなくても問題ないようにイベントを組む必要がある。 自動実行のランダム性を利用して乱数を実装することが可能 RPGツクール95に乱数の機能はないが、自動実行を利用して似たことが実現可能である。複数のイベントを同時に自動実行させた場合、どのイベントがどの順番で実行されるかは不定である。この特性を利用してサンプルゲーム「ドルドル島の冒険」ではギャンブルを実装している。 イベントコマンド「イベントを動かす」の仕様 RPGツクール2000のイベントコマンド「キャラクターの動作指定」では、移動処理登録と同時に次のイベントコマンドに移るため、動作完了まで待たせる場合は「指定動作の全実行」を行う必要がある。一方、ツクール95の対応するイベントコマンド「イベントを動かす」はそのイベントの移動処理が全て完了してからでないと次のイベントコマンドに移らない。自動実行を利用して複数のイベントを並列に動かす場合、ツクール2000の「指定動作の全実行」に該当するコマンドは無いためウェイト時間を合わせたり、スイッチを使って同期を取ったりする必要がある。
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