イドリヤ旧市街
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 16:13 UTC 版)
「水銀の遺産アルマデンとイドリヤ」の記事における「イドリヤ旧市街」の解説
(Idrija – Old Town, 1313rev-006) 世界遺産登録範囲は47.33 haである。旧市街に含まれるのは、鉱物取引所、鉱山劇場、市庁舎、フランツ縦坑、アントニウスの中心坑道などである。鉱物取引所 (Mine’s warehouse) は1764年に建設された建物で、スロベニアに残るバロック建築の中では最古の部類に属している。鉱山劇場 (Mine’s Theater) は1769年に建てられたスロベニア最古の石造劇場であり、イドリヤの水銀鉱夫たちの文化的な面を伝えている。市庁舎 (Town Hall) は1898年に建設されたもので、ゼツェシオン様式を始め、ゴシック・リヴァイヴァルやルネサンス・リヴァイヴァルなど、多彩な建築様式が折衷された建築物である。フランツ縦坑は1792年に掘削が始まった縦坑で、現存する中ではイドリヤ鉱山で最古の部類に属する施設である。その名前は掘削が始まった年に神聖ローマ皇帝の座についたフランツ2世の名前にちなんでいる。アントニウスの中心坑道 (Anthony’s Main Road) は、鉱山事故に対する守護聖人でもあるパドヴァのアントニウスにちなんで命名された坑道で、その掘削は1500年に始まったものである。18世紀後半以降、中心坑道の地下の端に聖三位一体礼拝堂と、聖アントニウスの彫像、聖バルバラ(鉱山の守護聖人)の彫像などが相次いで建てられるようになった。
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