イタリア語起源説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/05 05:53 UTC 版)
「チェ (間投詞)」の記事における「イタリア語起源説」の解説
イタリア語のCioèが語源とする説。イタリアでは頻繁に使われる副詞で「つまり」「すなわち」など。スペイン語のChoéに相当するが、その変形がCheだとする。アルゼンチンには19世紀末から大量のイタリア系移民が押し寄せ、その大波は第2次世界大戦後まで続いた。当初は専門職などが中心だったが、次第に国の発展に必要な手工業の労働力需要のため、多様な階層のイタリア人がアルゼンチンに到来した。彼らに共通のイタリア語は希薄であり、コミュニティごとに様々な発音を用いたため、相手との意思疎通が成り立っているか頻繁に確認しあう必要があった。これが当地のスペイン語に根付いたものが"Cioè"もしくはCheだとされる。 言葉が通じにくい者同士をリンクする呼びかけ、イタリア人同士・スペイン語話者との会話でも多用された。次第にCheは現地文化の中に融合していき、イタリア人同士の呼びかけから「親愛と信頼を示す会話表現」としてリオプラテンセ・スペイン語に根付いていった。こうしてアルゼンチン社会の日常単語にCheが根付いた後、エルネスト・ゲバラ(彼もまた既に当たり前のようにCheを使うようになった世代だった)は「チェ」という綽名を他人から得たが、それを自分の本名を知らない人に自由に呼ばせていた。
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