イタリア式工場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/08 14:53 UTC 版)
工場の当初の部分は僅かしか残っていない。文献によると、工場は長方形の5階建てとして計画された。高さ 17 メートル、長さ 33.5 メートル、幅 12 メートルである。屋根には僅かに傾斜がつけられた。フランドル積みのレンガ造りであり、ダーウェント川の流れを妨げないよう渡された石造りの連続アーチ橋上に建てられた。合撚糸機は2フロア分の高さで、1階の床に深々と固定された。繰返し機は上3フロアに設置された。全ての機械は、ソロコールドが屋外に作った下射式の水車から動力を得た。この水車は直径7メートル、幅2メートルあった。その心軸は1階の軸穴を通じて建物内へ入り、0.45 メートル四方の垂直シャフトを動かした。これがさらに建物の幅いっぱいに伸びた水平なラインシャフトを動かした。トルチトヨとフィラトヨはこの軸から動力を得た。垂直シャフトは上 3 フロアまで届き、繰返し機を動かした。絹を取り回すため工場は暖める必要があり、この事については1718年の特許で説明されている。1732年の記録によると、この工場では暖房を巡らせるため 5 基の蒸気エンジンが使われていた。階段の柱は 19.5 メートルの高さだったが、その配置は不明である。フロア間でどのように荷の上げ下げを行なっていたかについても記録がない。
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