イスラエルの首相公選制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 20:52 UTC 版)
「首相公選制」の記事における「イスラエルの首相公選制」の解説
1992年、イスラエルのクネセト(国会)において首相公選法が成立し、1996年に初めて首相選挙を行い、ベンヤミン・ネタニヤフが初めての公選首相に選出された。しかし、新制度による選挙民の投票行動の変化からクネセトの議員の構成が小党分立傾向が強くなり、またクネセトに内閣不信任決議の権限が与えられていたこともあって政局が不安定になり、首相の指導力は低下した。つまり、目指す方向とは逆の結果になってしまったのである。 その後、1999年、2001年と計3度にわたって首相公選を行ったものの、2001年の公選で成立したシャロン政権発足直前にリクード、労働党の賛成多数で廃止した。公選廃止はシャロンの政敵だったネタニヤフの台頭を阻止するという面もあった。他方、小党分立によって恩恵を受けていた宗教政党は公選廃止に大反対であった。中田宏元横浜市長は衆議院議員時代にイスラエル案を提唱していた。
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