イスラエルへの非合法な移住、イスラエル政府による承認
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 10:18 UTC 版)
「エチオピアにおけるユダヤ人の歴史」の記事における「イスラエルへの非合法な移住、イスラエル政府による承認」の解説
1965年から1975年にかけてイスラエルに移住したエチオピアのユダヤ人は、教育を受け観光ビザでイスラエルに非合法的に移住した人々が大多数であり、その数はわずかであった。 イスラエルにおけるベタ・イスラエルの支援者は現地のコミュニティを承認し、さらに支援組織を設立した。非合法に移住した人々の一部は、こうした組織の支援によりイスラエルの市民権を得た。中には市民権を得るため、ユダヤ教への「改宗」を行った人々もいた。そして市民権を得た人々は、多くがその後に親族もイスラエルに移住させた。 1973年、ベタ・イスラエルの支援組織の指導者の一人、イエメン系ユダヤ人のオヴァディア・ハッジは、セファルディム系のラビ、オヴァディア・ヨセフにベタ・イスラエルのユダヤ人であるかどうかに関する質問を行った。これに対しオヴァディア・ヨセフは1973年2月、ベタ・イスラエルがダン族の末裔であるとし、ユダヤ人であると認めた。アシュケナジム系の首席ラビ、シュロモ・ゴレンは当初これを否定していたが、1974年には同様にベタ・イスラエルがユダヤ人であると認めた。 1975年4月、イツハク・ラビン政権はベタ・イスラエルがユダヤ人であると正式に承認し、各国ユダヤ人のイスラエル移住を目指す、帰還法の対象であるとみなした。 その後メナヘム・ベギン首相は、オヴァディア・ヨセフからベタ・イスラエルが失われた十支族の末裔であることに関して承認を得た。一方、イスラエルの主席ラビ評議会は当初、ベタ・イスラエルに対しユダヤ教への「改宗」を求めた。
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