イグサ製品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/02 05:20 UTC 版)
「倉敷 (岡山県圏域)」の記事における「イグサ製品」の解説
古くから同エリア一帯はイグサの栽培が盛んであり、それに伴い畳(畳表)やござなどのイグサ製品の製造も行われ、長尾や茶屋町・西阿知などの花筵(花ござ)や早島町の早島表、中庄地区の栗坂表は全国的に高い評価を得るなど、地域の代表的な産業であった。 歴史は古く、中世から江戸時代にかけて、新田開発による農地の広がりとともに次第に盛んに栽培されるようになったとされる。しかし、倉敷や岡山一帯の古墳から畳やイグサが出土されており、約1500年前にはすでにイグサが栽培されており、全国で最も古いとされる。 全盛期の昭和45年頃では全国のイグサのほとんどが岡山県で生産され、岡山県内のイグサの大半が倉敷エリアで生産されており、岡山市の新田地帯(上道新田)と並ぶ一大生産地であった。刈り入れ時には人手が足りないほどで、九州方面等から出稼ぎ労働者が大量に訪れ、刈り入れを手伝っていた。 しかし水島地区をはじめとする大規模工業が発達し、農家が兼業化、さらには安価なPP製のものや海外製のものが流通、また畳の需要が低下などしたため、次第にイグサ生産から撤退するようになり、イグサ生産は大幅に衰退した。現在でも農家は存在するが、全盛期に比べると激減している。また、現在でもイグサ製品は製造され、前述の長尾や茶屋町や西阿知地区などでは今も花ござなどのイグサ製品が生産されている。また倉敷ブランドにイグサ製品が認定されている。
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イグサ製品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 05:35 UTC 版)
短いイグサを用いて、円座・編笠・花筵・浪人笠・置き畳・いぐさボードなどの民芸品も作られている。鞆では保命酒が売られているが、コモ包みという徳利をイグサで包装したものもある。これらも備後イグサを用いたものは高級品として出回っている。
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