特産品の全滅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 15:47 UTC 版)
このような部分的な水利問題を抱えつつも、全体的には穏やかで広大な平野に囲まれいていたために元々、旧庄村時代から稲作やイグサの一代産地であった。しかし、これらに長年従事していた多くの農家では、深刻な後継者不足により稲作以外はほとんど衰退してしまった。特に夏の風物詩として、昭和の末期ごろまで圧倒的な生産量を誇っていたイグサは、庄地区全域は無論、近隣地区全域を含めて住宅環境の変化や安い外国製の大量流通のほか、ビニール製品による代替品の普及などによる時代の流れの影響で、ほぼ全滅してしまった。特に庄地区では、多くの生産農家が母屋続き、または別棟などの作業小屋内に自前で自動織機の設備まで保有し、畳表という製品に仕上げ、これを共同で保管するための組合施設を下庄地区内に「イグサの共同集荷場」なる平屋建物も有する程の規模を誇っていたが、現在は上東地区に輸入品および他地区産のイグサ製品を扱う会社はあるものの、庄地区内でのイグサ栽培は全くなくなってしまった。
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