イグアノドンの承認
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 20:10 UTC 版)
「ギデオン・マンテル」の記事における「イグアノドンの承認」の解説
マンテルは歯が中生代のものだと証明するために地層を丹念に調べたが、他の科学者を納得させるまでにはしばらくの時間を要した。後に恐竜の名付け親となるリチャード・オーウェンでさえその歯は哺乳類のものだと主張しマンテルと対立していた。 苦労の末にマンテルの意見が認められた後、遂に歯の持ち主に名前を付けることになった。彼は初めイグアナサウルス (Iguanasaurus) と命名しようとしたが、イギリスの地質学者ウィリアム・ダニエル・コニベア から、その名称は現生のイグアナの名称でもあると手紙で指摘を受け、コニベアの代替案であるイグアノドンの名を採用することにした。そうして1825年にイグアノドンは正式に種として承認されたのである。その後、マンテルは自説を証明するに足る化石を収集し、イグアノドンの前肢が後肢よりもだいぶ短いことを発見し、それがいかなる哺乳類にも当てはまらないことを示した。また、オーウェンが様々な生物の一部だと同定していたいくつかの化石は、実は全てイグアノドンの脊椎であると主張した。新しい恐竜も発見し、それをヒラエオサウルスと名付けた。これは先史時代の爬虫類として多くの人々に受け入れられることとなった。
※この「イグアノドンの承認」の解説は、「ギデオン・マンテル」の解説の一部です。
「イグアノドンの承認」を含む「ギデオン・マンテル」の記事については、「ギデオン・マンテル」の概要を参照ください。
- イグアノドンの承認のページへのリンク