アンサンブルでの役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/26 14:42 UTC 版)
「ジャズピアノ」の記事における「アンサンブルでの役割」の解説
アンサンブルでの伴奏という文脈でのピアノの役割は、左手の音型の反復によるテンポの維持というものから、コードとメロディの両方の、長短さまざまな断片を用いての(他の)ソリストとの自由な相互作用を許す柔軟なものへと徐々に変化してきている。こうした形の伴奏は「コンピング」として知られている。 ピアノはジャズにおいて常に主導的な役割を担ってきた。最初期から、黒人のジャズミュージシャンはラグタイムをピアノで演奏していた。ジャズというジャンルが発展すると、ピアノはジャズバンドにリズムセクション(リズム隊)として知られる形で取り入れられるようになった。リズムセクションにはピアノ、ギター、ベース、ドラムスやその他の楽器(ヴィブラフォンなど)がしばしば含まれる。コットン・クラブでのハーレム・ルネサンスを通じて有名になったデューク・エリントンのような人気のジャズピアニストたちがコンピングの基となった。コンピングとは、ピアニストが主に和音からなる伴奏を演奏することで、他の演奏者がソロを取れるようにすることである。ジャズピアノは主導的なメロディの演奏から、曲の基礎部分を提供するものへと変化した。しかしながら、ジャズピアニストにもまたソロを取る機会も与えられた。1940年代から1950年代にかけて、多数の偉大なピアノ奏者が現れた。セロニアス・モンクヤバド・パウエルのようなピアニストたちはビバップの創造に貢献した。ウィントン・ケリー、レッド・ガーランド、ハービー・ハンコックの3人はマイルス・デイヴィスと共演した傑出したピアニストたちであった。トミー・フラナガンはジョン・コルトレーンのヒットアルバム『ジャイアント・ステップス』でも演奏している。
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