アンサンブルの手法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 14:46 UTC 版)
「18人の音楽家のための音楽」の記事における「アンサンブルの手法」の解説
指揮者なしのアンサンブルで演奏されるが、ミニマル・ミュージックの常套手段である反復が基本となっており、パターンやセクションの移り変わり、フェードアウトの開始、新しいモチーフの開始は全てプレイヤーの合図( cue )によって行われる。特に重要な役割を与えられているのがヴィブラフォン奏者と第1クラリネット(バスクラリネット)奏者である。ヴィブラフォン奏者は聴覚による合図、第1クラリネット奏者は視覚による合図を全プレイヤーに送る。これらの合図は楽譜に記されているが、「セクション」の開始部分のように、これ以外のプレイヤーの動きが重要な役割を担っている場合もある。このようなアンサンブルの手法はインドネシアのガムランや、西アフリカのパーカッションアンサンブルから学んだものである。 ヴィブラフォンの合図 "repeat until cue "(合図があるまでリピート)という指示がある部分で、同じパターンの反復が持続される。この反復パターンにのって、ヴィブラフォンが2~4小節前後のモチーフを演奏し、その最後の音に合わせて全プレイヤーが一斉にパターンを変更する。 クラリネット(バスクラリネット)の合図 楽器を上げ下げする動作によって視覚的な合図を送る。全プレイヤーはこの動きに注視し、パターンを変更する。
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