アルフレッド・スティーグリッツ・コレクション
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「フィスク大学」の記事における「アルフレッド・スティーグリッツ・コレクション」の解説
1949年、画家のジョージア・オキーフは夫アルフレッド・スティーグリッツの地所にある99枚の絵画を手放すことを検討していた。彼女はそのうち2枚をフィスク大学に寄贈した。この2枚は校内のカール・ヴァン・ヴェクテン・ギャラリーに常設展示された。 2005年、深刻な財政難により、大学理事会はオキーフの『Radiator Building 』とマースデン・ハートレイの『Painting No. 3 』(見積額計4,500万ドル)を売却するかどうかの投票を行なった。しかしオキーフの遺産管財者のジョージア・オキーフ美術館は、彼女の遺産贈与品を売却することは許可されないとして法的に訴えた。2007年末、クリスタル・ブリッジ・アメリカ芸術美術館がオキーフ美術館との裁判費用を肩代わりする代わりにこの作品を共有する計画が持ち上がり、オキーフ美術館は訴訟を取り下げた。2010年10月、裁判官は大学がコレクションを手放さずに済むようにこの絵画の半額がクリスタル・ブリッジに売却されるとし、共同所有できなくなった場合はデラウェア州またはテネシー州以外で裁判を行なうこととした。これによりフィスク大学はこの絵画を2013年まで所有でき、その後クリスタル・ブリッジと2年ごとに所有権を交代することとなった。2012年4月、テネシー最高裁判所は数ヵ月後の8月2日、デイヴィッドソン郡衡平法裁判所はフィスク大学とクリスタル・ブリッジが共同でスティーグリッツ芸術コレクション社を創立することを認可。売り上げ金額3,000万ドルのうち390万ドルをフィスク大学のヴァン・ヴェクテン・ギャラリーのコレクションの保管や修繕のために確保することとなった。今回の裁判費用は580万ドルであった。
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