アリーナ型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/13 10:00 UTC 版)
「アリーナ」も参照 観客が舞台を囲むこのタイプの劇場は、ヴィンヤード型コンサートホールと呼ばれ、クラシック専用のコンサートホールでよく見られる。客席を舞台の奥に用意することで、観客は指揮者の指揮を楽しむことが出来る。構造上、舞台上にはあまり込み入った機構を組み込むことができない。また、大がかりな舞台装置を設置するのにも通常はあまり向いていないとされる。逆に言えば、コストを抑えた舞台製作が可能な形式である。日本におけるヴィンヤード型コンサートホールの代表的なものとして、サントリーホール大ホールやミューザ川崎シンフォニーホールなどがある。一方で、シューボックス型コンサートホールと呼ばれるホールでも、ステージを囲むように4面に客席を配するアリーナ形式のシューボックス型配置のホールがあり、日本における代表的なものとして、横浜みなとみらいホールや大阪のザ・シンフォニーホールなどが知られる。これらは「囲み型シューボックス形式」などとも呼称される。 演劇用の舞台としては、比較的新しい形態のものである。舞台が劇場の中央に設置され、観客と舞台上とのより深い一体感が得られる構造と言える。円形劇場、またはシアター・イン・ザ・ラウンドとも呼ばれる。渋谷区神宮前にあった青山円形劇場が、日本で唯一の同形式の劇場だった。同ホールは、2015年2月に閉館した。
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