アリバイの判明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 03:03 UTC 版)
「三億円別件逮捕事件」の記事における「アリバイの判明」の解説
12月13日もAは朝7時から取調べを受け、池袋でのアリバイの実地検証や、アパートの家宅捜索も行われた。アパートからは事件の新聞の切り抜き3枚、鉄パイプなどが押収された。Aは事件当日のアリバイを主張し続けていたが、前日の調べから一睡もできず、留置場では自殺も考えていたという。 ところが同日17時頃、日本橋に在する貿易会社から、Aは1年前の12月10日朝10時から自社で採用試験を受けていた、との通報が捜査本部へもたらされた。Aの試験を担当した面接官は、自分の息子と同じ高校の出身というAの学歴などが印象に残っていた。そして、13日朝の実名報道でAが三億円事件の被疑者となっていることを知り、社の人事課の記録から、事件当日のAのアリバイを警察へ証言した。この証言によりAの潔白は証明され、同日23時過ぎ、昨朝の任意同行から41時間ぶりに三鷹署から釈放された(「池袋の宝石会社」というAの供述は記憶違いに過ぎなかった)。 しかし、アリバイ通報が夕方にあったにもかかわらず、Aの取調べは深夜まで継続されている。これは、翌日朝刊校了までの時間をなくし、報道での警察批判を抑制させようとする試みであったと指摘されている。また、Aは釈放後に警察から「まだ完全なシロじゃないんだ。犯人が挙がっていないんだから灰色だ」と言われたという。
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