アメリカ合衆国における「craft beer」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 06:24 UTC 版)
「クラフトビール」の記事における「アメリカ合衆国における「craft beer」」の解説
アメリカ合衆国における小規模なビール醸造所(マイクロブルワリー)の業界団体であるブルワーズ・アソシエーション(英語版) (BA) は、クラフト・ブルワリー (craft brewery) を 「小規模、独立、伝統的 (small, independent and traditional)」と定義している。具体的には、年間生産量が600万バレル(米国ビール用バレル)(約70万キロリットル)以下、自身がクラフト・ブルワーではない他の酒類製造業者の支配する資本(株式)が25%未満、伝統的手法に革新を盛り込んだ原料と発酵技法を用いることがクラフト・ブルワリーの条件とされている。 ブルワーズ・アソシエーションの定義は、2011年1月までは、年間生産量の上限を200万バレルとしていた。クラフト・ブルワリーとして最大規模であったサミュエル・アダムズを製造するボストン・ビール社(英語版)がこの基準を超える見込みとなったことを受けて、基準が引き上げられた。この上限引き上げによって、それまでは規模の上でクラフト・ブルワリーとされていなかったイングリングが、最大のクラフト・ブルワリーということになった。 クラフト・ブルワリーの製造するビールがクラフトビールということになるが、その製造にあたっては伝統的な原料、手法が尊重されながらも、併合される添加物によって様々な風味などが工夫され、多様な製品が生まれることもクラフトビールの特徴とされる。 一応の定義を提示しているブルワーズ・アソシエーションだが、他方では「ブルワーズ・アソシエーションがクラフト・ビールの定義を定めていないのは、何がクラフト・ビールかは飲み手次第だと考えるからであるが、ビール醸造を主な事業としている限り、どのようなタイプのビールをクラフト・ブルワーが醸造するかで区別をするようなこともない。(Since the Brewers Association doesn’t define craft beer — that idea remains up to the beer drinker — the definition doesn’t differentiate on what type of beer craft brewers brew, as long as the majority of what they make is beer.)」とも述べている。
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