アドリブについて
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 12:26 UTC 版)
アドリブに関して、ゲームなどではリアルな会話にするため空白部分を埋める目的と役のイメージを補強するために、吹き替えでは、元のセリフだと見ている人に作品の本当のニュアンスが伝わらないようなときや、ニュアンスを出し、人物造形を明確にして臨場感を出すために入れているという。 またアドリブを入れるときの秘訣を聞かれたときには、不要ならばアドリブ部分を編集で消してもらう気持ちで、恐れずに入れることだと答えた。共演することが多い堀内賢雄によると、『宇宙船レッド・ドワーフ号』の吹き替えでは各声優が音響監督の向山宏志と演技や考えたギャグなどキャラに合った台詞への修正、アドリブの方向性を話し合っていたがその中でも江原は一番回数が多かったといい、多忙のため別録りだった山寺宏一を除いたメンバーでの収録時に向山と江原が毎回長く話し合っていたため、堀内は度々待たされていたと話した。江原自身は台詞を変更することについて相談した結果、音響監督からは「10年早い」などと言われ、全部元に戻すよう指示されたり、何も言われなくても作品を見たら全てカットされていたこともあったと述べた。大塚芳忠や江原自身は、江原がアドリブをよく入れるため最初の頃は音響監督に勝手に変えないよう怒られたり、失敗して冷たい空気になっていたが江原が心を折らずにやり続けた結果、現在では周囲も納得していると語った。江原自身はひどいアドリブは普段しないと話し、アドリブを入れる人物との噂が広まったのは、ある収録現場で共演の先輩からのアドバイスを受け、本番で実践したところ主役の先輩から怒られ、「あいつはいい加減なアドリブを入れる奴だ」と思われるようになってしまったためだという。 しかしオフィシャルの劇場版やソフト版など厳しく管理されている吹き替え版に関しては、権利元からの要請もありほとんどアドリブを入れていないと語っている。
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