アサガラ属とは? わかりやすく解説

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アサガラ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/06 06:16 UTC 版)

アサガラ属
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク上類 Superasterids
階級なし : キク類 Asterids
: ツツジ目 Ericales
: エゴノキ科 Styracaceae
: アサガラ属 Pterostyrax
学名
Pterostyrax Siebold & Zucc.[1]
タイプ種
Pterostyrax corymbosus Siebold & Zucc.[1]
和名
アサガラ属
  • 本文参照

アサガラ属(学名 :Pterostyrax、和名漢字表記:麻殻属)はエゴノキ科の1つ[2]

特徴

落葉性の低木または高木は単葉で互生し、縁に鋸歯があり、葉柄がある。花序は複総状の円錐花序で、新しいの先端から垂れ下がり、は花序の下側に多数下向きにつく。は鐘形で5歯の鋸歯になる。花冠は基部まで5深裂し、花弁は瓦重ね状に並ぶ。雄蕊は10個あり、花糸の基部は多少合着する。子房は下位または半下位で、3-5室あり、各室に4個の胚珠がある。果実は稜または翼のある核果になり、1-2個の種子をもつ[2]

分布

日本、中国大陸ミャンマーに分布し、4種ある。日本には2種が分布する[2]

名前の由来

属名 Pterostyrax は、ギリシャ語で pteron(翼)と Styrax(エゴノキ属)からなり、同科エゴノキ属に似るが果実に翼があることが違うことによる[3]

学名は、The Plant Listから。

日本に分布する種

  • アサガラ Pterostyrax corymbosus Siebold & Zucc. - 樹高6-10mの落葉小高木。葉の両面に細かい星状毛が散生し、裏面は淡緑色になる。側脈は5-8対ある。花序は長さ8-12cm。果実は長さ約1cmで5稜あって星状毛がある。関西以西の山中に生え、国外では中国大陸に分布する[2][4]
  • オオバアサガラ Pterostyrax hispidus Siebold & Zucc. - 樹高8-10mの落葉小高木。葉の裏面は星状毛でおおわれ、裏面は灰白色になる。側脈は8-12対ある。花序は長さ13-20m。果実は長さ約7mmで10稜あって淡褐色の長毛が密生する。本州(宮城県以南[5])、四国、九州(中北部)に分布し、山地の谷沿いに生える。国外では中国大陸(中部)に分布する[2][4]

その他の種

  • Pterostyrax psilophyllus Diels ex Perkins

ギャラリー

脚注

  1. ^ a b Pterostyrax Siebold & Zucc., Tropicos.
  2. ^ a b c d e 『改訂新版 日本の野生植物 1』pp.209-210
  3. ^ 『新牧野日本植物圖鑑』p.1308
  4. ^ a b 『樹に咲く花(合弁花・単子葉・裸子植物) 山溪ハンディ図鑑5』pp.194-197
  5. ^ 東北森林管理局/管内の樹木一覧(イワウメ目・ツツジ目・サクラソウ目・カキノキ目・モクセイ目・リンドウ目)”. www.rinya.maff.go.jp. 2025年5月6日閲覧。

参考文献

  • 茂木透、崎尾均他『樹に咲く花(合弁花・単子葉・裸子植物) 山溪ハンディ図鑑5』、2001年、山と溪谷社
  • 牧野富太郎原著、大橋広好・邑田仁・岩槻邦男編『新牧野日本植物圖鑑』、2008年、北隆館
  • 大橋広好・門田裕一・木原浩他編『改訂新版 日本の野生植物 4』、2017年、平凡社
  • Tropicos
  • The Plant List





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