アイロニー・マーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 03:29 UTC 版)
1668年、ジョン・ウィルキンス(英語版)は、 『真性の文字と哲学的言語にむけての試論』において、上下反転した感嘆符を用いて皮肉な表現を強調することを提案した。1841年、ベルギーの新聞出版者であるマルセリン・ジョバール(英語版)は、クリスマスツリーの絵文字のような形の矢印のアイロニー・マークを導入した。 翌年、彼はこのアイデアを拡大し、この記号を様々な方向に向けて、苛立ち、憤慨、躊躇などを表現する約物として使用できることを示唆した。 アイロニー・ポイント(⸮, 英語: irony point, フランス語: point d'ironie)は、フランスの詩人アルカンタ・デ・ブラーム(ポルトガル語版)(別名マルセル・ベルナール)が1899年の著書L'ostensoir des ironiesで使用した、その文章を皮肉と解釈するべきであることを示す約物である。これは、右の図に示すように、左右反転した疑問符に似ているが、わずかに異なる字体をしている。以前に、同じ記号をマルセリン・ジョバールが1841年6月11日付の記事で使用し、1842年の報告で言及していた。 フランスの作家エルヴェ・バザン(英語版)は、1966年のエッセイPlumons l'Oiseauで、同じ目的でギリシャ文字のψの下に点を付けたような約物 () を使用した。この作品では、他に以下の5つの約物が提案されている。 point de doute(疑わしい) - () point de conviction(確信を持って) - () point d'acclamation(称賛している) - () point d'autorité(権威を持って) - () point d'amour(愛情を持って) - () 2007年3月、オランダの財団CPNB(Collectieve Propaganda van het Nederlandse Boek)は、アイロニー・マークの別のデザインであるironieteken を発表した。
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