アイルランドとノバスコシア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 22:54 UTC 版)
「準男爵」の記事における「アイルランドとノバスコシア」の解説
イングランド準男爵位の創設から8年後の1619年9月30日にはアイルランド準男爵位が創設された。ジェームズ1世はアイルランド準男爵位を100人に限定すると誓約した。ジェームズはアイルランド準男爵位の序列について男爵のヤンガーサンの下、騎士の上位にする意向を表明したが、申請する者がいなくなってしまったため、1616年には一定の年齢になった準男爵の相続人はナイトに叙されるという新たな特権を認めた。 スコットランドの北アメリカにおける植民地ノバスコシアのプランテーションを推進する目的で1624年にはスコットランドの準男爵位であるノバスコシア準男爵位が構想された。授与されるためには2年間6人の入植者の支援をする(あるいはその代わりに2000マークを支払う)ことが必要であり、それに加えて1621年の勅許状でノバスコシアを与えられていたウィリアム・アレグザンダー(英語版)(後のスターリング伯爵(英語版))に1000マークを支払う場合もあった。ジェームズ1世はこの構想を実行する前に崩御したが、次王チャールズ1世のもとで1625年5月28日に最初のノバスコシア準男爵位が創設された。この準男爵位については創設の勅許状で150を超えてはならないと定められていた。彼らの相続人は特定の年齢になるとナイトに叙されるべきであり、プランテーションのために3000マーク(£166, 13s. 4d.)以上支払っていない者は称号を受けるべきではないとされた。1638年以前のノバスコシア準男爵位にはノバスコシアの土地(それ以前フランス人の手中にあった)が付随していたが、1638年には土地の付与は中止された。チャールズ1世の御代の後期にはスコットランドと無縁の紳士にもノバスコシア準男爵位が叙位されることもあった。大半のノバスコシア準男爵位は男系男子の相続に限定される。
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