アイリス_(列車)とは? わかりやすく解説

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アイリス (列車)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/02 16:16 UTC 版)

アイリス
概要
種類 快速列車
前身 快速「せたな」
運行開始 1987年昭和62年)3月16日[1]
運行終了 2000年平成12年)3月11日(下り)
2016年(平成28年)3月26日(上り)[報道 1]
旧運営者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
路線
起点 長万部駅
終点 函館駅
使用路線 函館本線
技術
車両 キハ40系気動車
函館運輸所
軌間 1,067 mm
電化 ※気動車使用のため電気動力不使用、下記は運行区間の電化状態
非電化(長万部 - 五稜郭間)
交流20,000 V・50 Hz(五稜郭 - 函館間)
運行速度 最高95 km/h
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アイリスは、かつて北海道旅客鉄道(JR北海道)が長万部駅 - 函館駅間を函館本線経由で運転していた快速列車である。

本項では、「アイリス」の前身であり、かつて主に函館駅 - 長万部駅・瀬棚駅間を函館本線・瀬棚線経由で運行していた急行せたな」(後に快速に格下げ)についても記述する。

快速「アイリス」

概要

快速「せたな」の函館駅 - 長万部駅間を存続する形で運行を開始した。「せたな」のダイヤをほぼ受け継いでおり、朝に上り(長万部発函館行き)、夕方に下り(函館発長万部行き)が運行されていた。

下り列車が2000年平成12年)3月11日、上り列車が2016年(平成28年)3月26日にそれぞれ普通列車に格下げされ、事実上廃止された。

列車名は長万部町の花であるアヤメに由来するとされている。

運行概況

最後の運行の時点では、長万部駅→函館駅間で1日1本運行されており、両駅間を約2時間で結んでいた。

停車駅

廃止直前の停車駅

長万部駅 - 中ノ沢駅 - 国縫駅 - 黒岩駅 - 山崎駅 - 八雲駅 - 落部駅 - 森駅 - 大沼公園駅 - 七飯駅 - (各駅に停車) - 函館駅

下り列車(1999年時点)

函館駅 - (各駅に停車) - 七飯駅 - 大沼駅 - 大沼公園駅 - 赤井川駅 - 駒ヶ岳駅 - 東山駅 - 姫川駅 - 森駅 - 落部駅 - 八雲駅 - 山崎駅 - 黒岩駅 - 国縫駅 - 中ノ沢駅 - 長万部駅

    • 下り列車は藤城支線経由で運転。
    • 大沼駅・赤井川駅・駒ヶ岳駅・東山駅・姫川駅は下り列車のみ停車。
    • 運行開始当初、桔梗駅と大中山駅は上下とも、山崎駅と黒岩駅は下り列車のみ通過していたが、1990年代後半に停車することになった。

使用車両

キハ40系気動車の1両編成が充当され、ワンマン運転を行っていた。

沿革

  • 1987年(昭和62年)3月16日:快速「せたな」の代替列車として函館駅 - 長万部駅間に快速「アイリス」運行開始[1]
  • 2000年平成12年)3月11日:「アイリス」の下り列車(函館発長万部行き)が普通列車に格下げされ、廃止。
  • 2016年(平成28年)3月26日:「アイリス」の上り列車(長万部発函館行き)が普通列車へ格下げされ、廃止[報道 1]

急行→快速「せたな」

概要

1966年昭和41年)10月1日に運行開始した急行「せたな」は、1984年(昭和59年)2月1日に快速に格下げされ、1987年(昭和62年)3月16日の瀬棚線廃止に伴って廃止された[1]

列車名は沿線の瀬棚町(現・せたな町)に由来する。

運行概況

国縫駅で長万部発着編成と瀬棚発着編成を分割・併合していた。また、1972年(昭和47年)3月15日から1980年(昭和55年)9月30日までは、下り列車が函館駅 - 札幌駅間の急行「すずらん」と併結して運転されていた。当初は国縫駅で瀬棚駅行きの編成を分割し、終点の長万部駅で「すずらん」から切り離されていたが、1975年(昭和50年)3月10日には下り列車の全編成が瀬棚行きとなり、分割は国縫駅のみで行われていた。

停車駅

長万部発着編成(運行開始時点)
函館駅 - 大沼公園駅 - 森駅 - 八雲駅 - 国縫駅 - 長万部駅
瀬棚発着編成(瀬棚線内)
国縫駅 - 今金駅 - 丹羽駅 - 北檜山駅 - 瀬棚駅

使用車両

キハ21形・キハ22形キハ24形による3両編成で運行された。

沿革

  • 1966年昭和41年)10月1日:函館駅 - 長万部駅・瀬棚駅間を函館本線・瀬棚線経由で運行する運行する急行「せたな」が運行開始。
  • 1968年(昭和43年)12月1日:上り列車の瀬棚線区間を普通列車に格下げ。
  • 1971年(昭和46年)7月1日:下り列車の瀬棚線区間を普通列車に格下げ。
  • 1972年(昭和47年)3月15日このときのダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
    • 下り列車を函館駅→札幌駅間運行の急行「すずらん」と併結運転する。
    • 上り列車の長万部駅発編成を熱郛駅始発に変更(熱郛駅→長万部駅間は普通列車)。
    • 上り列車の熱郛駅発編成に瀬棚駅行きの編成を連結し、長万部駅で分割するようになる(熱郛駅→瀬棚駅間系統は全区間普通列車)。
  • 1975年(昭和50年)3月10日:下り列車を全編成瀬棚駅行きとする。
    • 急行区間は国縫駅まで。「すずらん」との分割は国縫駅で行う。
  • 1980年(昭和55年)10月1日:ダイヤ改正により「すずらん」との併結を終了。下りは再び長万部駅・瀬棚駅行きになる。
    • 以前と同様に函館駅→長万部駅間が急行、国縫駅→瀬棚駅間は普通列車として運転。
  • 1982年(昭和57年)11月15日:ダイヤ改正により、下り列車の運行経路が函館駅→長万部駅→瀬棚駅間に変更される(急行区間は長万部駅まで)。このため、国縫駅 - 長万部駅間は重複運転となった。また、上下とも停車駅に落部駅が追加された。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:「せたな」を快速に格下げ(使用車両はキハ22形のまま)。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:上り列車の熱郛始発編成を長万部始発に変更。
  • 1987年(昭和62年)3月16日:瀬棚線廃止に伴い、快速「せたな」廃止[1]

脚注

出典

報道発表資料

  1. ^ a b 3月26日以降の普通列車時刻について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2016年2月8日。 オリジナルの2016年3月20日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20160320093820/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160208-2.pdf2016年3月20日閲覧 

参考資料


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