レイモンリュール(れいもんりゅーる)
1235ころ~1315年。中世の錬金術師。アルノー・ド・ヴィユヌーヴの弟子。1300年ころワインの蒸留液を「人生の下り坂にきた人間を老衰から復活させるため下された神の贈物」として「神の水(りくーる・でいヴあん)」と呼んだ。ヴィユヌーヴと同様にフランスの文献ではRaymondLulle(れいもん・りゆーる)と呼ぶが、Svebderg(すヴえどべりー)の書ではRaymondos Lulus(れいもんどうす・るるす)とラテン語名であげ、 スペインのマリョルカ島の出身としている。アラゴン連合王国(1137年から18世紀初頭まで続いた、イベリア半島東部の連合国家)の宮延で、「数奇な青年時代を送り、その後あらゆる快楽を捨てて科学の研究に身を捧げ、老年になってから北アフリカのモール人の改宗を試み、投石されて死んだ。(スヴェドベリー著、田中実訳『物質観の歴史』白水社〈昭一七〉)人物と同一かどうか不明である。
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