メガ‐フロート
メガフロート(めがふろーと)
長さは数キロメートルにもおよび、ポンツーンと呼ばれる鋼鉄製ユニットをつなぎ合わせて建設する。沿岸を埋め立てて土地利用を図る従来の工法に比べ、メガフロートの建設は沖合いの任意の場所に安いコストで済むところが特長である。超大型浮体式海洋構造物とも言う。
メガフロートは、今のところは、まだ実用化されていない。しかし、空港の滑走路、発電所の建設や災害対策における海上拠点など、数多くの実用化が期待されている。
1995年 4月に、造船・鉄鋼業の計17社はメガフロート技術研究組合を発足させ、長さ 300メートル、幅60メートルのメガフロートを実証実験用に建設を進めた。現在、長さ 1キロメートルのメガフロートを神奈川県横須賀市に建設し、滑走路利用を想定した実証研究が行われている。
地震などの自然災害が発生すると、負傷者を運び出したり、救援物資を送り込んだりするため、交通網の確保が至上命題となる。1995年 1月の阪神大震災では、道路が壊れ、港湾施設も液状化現象により使えなくなったという苦い経験をした。そこで、メガフロートが防災面で担う大きな役割を期待する声も出ている。
また、沖縄県普天間基地の代替ヘリポートにもメガフロート技術を採用しようという動きもあるようである。
(2000.11.07更新)
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