ぽっと出
読み方:ぽっとで
別表記:ポッと出
「ぽっと出」とは、突然に現れるさまを表現する意味で用いられることのある言い方である。昨今では、たとえば小説やマンガ等の物語作品において「脈絡も乏しく唐突に登場した」印象の強いキャラクターを「ぽっと出のキャラ」のように表現する場合がままある。あるいは、芸能界や劇壇・文壇などで「突如として現れ脚光を浴びた人物」を指して「ぽっと出の新人」のように表現することもある。いずれも「十分な準備や段取りを経ずに表舞台に出てきた」というようなネガティブなニュアンスが込められやすい。
かつて「ぽっと出」という表現は「上京したての田舎者」を形容する意味で用いられた。
別表記:ポッと出
「ぽっと出」とは、突然に現れるさまを表現する意味で用いられることのある言い方である。昨今では、たとえば小説やマンガ等の物語作品において「脈絡も乏しく唐突に登場した」印象の強いキャラクターを「ぽっと出のキャラ」のように表現する場合がままある。あるいは、芸能界や劇壇・文壇などで「突如として現れ脚光を浴びた人物」を指して「ぽっと出の新人」のように表現することもある。いずれも「十分な準備や段取りを経ずに表舞台に出てきた」というようなネガティブなニュアンスが込められやすい。
かつて「ぽっと出」という表現は「上京したての田舎者」を形容する意味で用いられた。
- 春琴の姉が十二歳すぐ下の妹が六歳で、ぽっと出の佐助にはいずれも鄙には稀な少女に見えた(谷崎潤一郎「春琴抄」)
- お手のもののメーク・アップでもって、ぽっと出の田舎娘に変装するんですよ(江戸川乱歩「人間豹」)
- あたかもぽっと出の田舎ものの老爺に、若い娘がレヴュウをでも案内するようなあんばいで(徳田秋声「仮装人物」)
- 周旋屋にかかったら、ぽっと出の女などどんな目に会わされるか分らない。(高見順「いやな感じ」)
- 田舎からぽっと出の女中が(宮本百合子「夜寒」)
- 田舎なんかからぽっと出た女房。(宮本百合子「獄中への手紙」
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