ブカパイ油田
読み方: ぶかぱいゆでん
【英】: bekapai oilfield
【英】: bekapai oilfield
インドネシア・東カリマンタン州、バリクパパンの北東方 80km 、マハカム川河口三角州の沖合に位置する油田。 フランスのトタール社(現在の Total 社の母体)によって 1972 年に発見され、1974 年に生産が開始された。海上施設はプラットホーム 4 基。生産された原油は海底パイプライン(口径 12 インチ、長さ約 40km )でスニパ基地に送られて処理され、出荷される。わが国の国際石油開発(株)が 50 %の権益を持つ。 地質区としてはマハカム・デルタ盆地に属し、集油形態は断層を伴う背斜構造、集油面積は約 20km2 。産油層は第三紀中新世および鮮新世の砂岩(多層)で、深さは 1,300 ~ 2,250m 。原油性状は、比重 41.1°API、イオウ分 0.07 %。 産油量は 1977 ~ 78 年に 5 万バレル/日台に達したのをピークとして減退。2002 年の産油量は 2,329 バレル/日、同年末における累計生産量は 1 億 8,900 万バレルと公表されている。 主文献 “Giant Fields 1968-78”(1980)、『東南アジアの石油産業』(1981)、『世界の大油田』(1984)、『石油地質・探鉱用語集』(1989)、『石油・天然ガス資源の未来を拓く』(2004) (齊藤 隆、2006 年 8 月) |
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