ふくしま新風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/25 16:01 UTC 版)
「福島洋上風力コンソーシアム」の記事における「ふくしま新風」の解説
浮体式洋上発電は設置場所(水深)を選ばないメリットがある一方、建設費やメンテナンス費のコストは高額なものとなる。コストを引き下げるために一機当たりの風車を大型化する必要が求められる中で、7MW級の風車「ふくしま新風」が製作された。風車は、三菱重工が2010年に買収したアルテミス社の技術を基礎に完成させたもので、同規模の実証機としては2機目。従来のギア式の動力伝達系統を油圧式に置き換え大型化を容易にしたことが特徴で、ブレード長は82mに達し、水面から最高点までは187mと高層ビル並みの高さとなった。 ふくしま新風は2015年12月から稼働を開始したが、初期不具合や解決に至らなかった技術的課題等の影響もあり稼働率は低迷。2MW、5MWの風車との間で大差が付いた。2018年に実証試験の見直しが行われ、ふくしま新風の実証試験の終了と撤去が決定された。
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