ひょっとこの登場する祭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/14 22:15 UTC 版)
「ひょっとこ」の記事における「ひょっとこの登場する祭」の解説
面をつけ滑稽な踊りをすることは現代の各地の神楽や祭りでも見ることができる。 茨城県の久原(現・桜川市)では祭礼として「ひょっとこ」と呼ばれる滑稽な踊り・寸劇が行われていた。ひょっとこ囃子で踊ることからそのように呼ばれており、地芝居あるいは歌舞伎の茶番狂言などが素地になっていると考えられている。 福島県にあるデコ屋敷周辺では張り子で作られたひょっとこの面で踊る「高柴ひょっとこ踊り」が300年ほど前から伝えられ、郡山市内の愛好会による踊りが郡山うねめまつりなどで披露される。 大規模にひょっとこを取り上げたものには、宮崎県日向市で開催されている「日向ひょっとこ夏祭り」がある。祭り自体は1984年(昭和59年)に始まった新しいものではあるが、毎年数万の観客を集め、2000人以上の踊り手が市内を練り歩く、同市最大かつ宮崎県を代表するお祭りである。この祭りで踊られる腰を前後にグラインドさせて痙攣する動きが特徴的な「永田のひょっとこ踊り」は明治期に日向市塩見永田地区で眼科医を開業していた医師・橘公行が里神楽を元に考案したとされ、現在は地元の橘ひょっとこ踊り保存会によって引き継がれている。 島根県の民謡「安来節」にもひょっとこ顔の男踊りとして、「ドジョウ掬い踊り」がある。出雲国(島根県)はかつて製鉄が盛んであり、その砂鉄採取が所作の源流とされ、炎と関係の深い金属精錬神への奉納踊りの側面もあったとも考えられている[要出典]。
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