ニコチンガムは、スウェーデン海軍の潜水艦乗組員の禁煙離脱症状緩和のために、1967年、オベ・フェルノにより考案され、1978年にスウェーデンのファルマシア社により、世界初のニコチン製剤として開発されました。ニコチンガムは、通常のガムとは違い、15回ほど噛んだ後頬の裏に貼り付け、口腔粘膜からニコチンを吸収させ離脱症状を緩和させます。30分から1時間かけて使うお薬です。わが国では1994年に、医療用医薬品として承認・発売され、医療機関での処方が可能となり、2001年から薬局での対面販売が開始されています。ニコチンガムの利点は、ご自分でニコチンの調整ができること、急な喫煙欲求に対応できることですが、仕事中に噛むことができない、胃がもたれるなどの欠点もあります。