つかの間のトレイン(2巻 episode3)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 05:26 UTC 版)
「ミステリと言う勿れ」の記事における「つかの間のトレイン(2巻 episode3)」の解説
バスジャック事件で行くことができなかった印象派展が、広島で開催されることを犬堂我路から聞いていた久能は広島行の新幹線に乗車。隣の座席に座った紘子が読んでいた手紙が目に入り、「きょうとにはくるな」と口走る。手紙に描かれたイラストの頭文字を並べ替えると、手紙の文章の内容に反した警告文が浮かび上がる。 紘子は実の両親を亡くし、母親の知り合いの女性に引き取られて育てられた。しかし、養母宛てに実の父親が紘子を返してくれと懇願する手紙の束を発見し、両親が亡くなったのは嘘だったと気付いた。紘子は養母に隠れて父親と文通を始めた。結婚が決まった紘子は父親とヴァージンロードを一緒に歩きたいと、育ての母親に内緒で父親に会うために京都に向かっているのだという。養母宛ての手紙にも父親に会わないよう警告するイラスト暗号が描かれていた。久能は父親の暴力に苦しむ母親が父親に悟られないようメッセージを送っていると推測する。 久能は後ろの座席に座る中年女性に声をかける。彼女は養母の美樹谷サキでこっそり紘子のあとをつけていた。サキは、暴力をふるう父親は既に亡くなり、返事を書いているのは精神を病んだ母親だと明かす。二人は京都駅で降りるが、久能はサキを呼び止め、ひとつだけ不明だった暗号からサキと母親が父親を殺し、母親は病んだのではと言う。だがサキは答えをはぐらかし、紘子に続いて新幹線を降りていく。
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