ちゅうじん

デジタル大辞泉

ちゅう‐じん【中人】

読み方：ちゅうじん

１ 才能や能力などが中くらいの人。並の人。普通の人。

「才気—に踰(こ)えずと雖(いえど)も」〈中村訳・西国立志編〉

２ 身分や地位・財産などが中程度の人。

「此国に在ては—以上の地位にある者なり」〈福沢・学問のすゝめ〉

３ 仲立ち。仲人。ちゅうにん。

「佐殿うちゑみ給ひて、千手に、—は面白うしたるものを、とのたまへば」〈高野本平家・一〇〉

ちゅう‐じん【中腎】

読み方：ちゅうじん

脊椎動物の個体発生の過程で前腎に次いで現れる排泄器官。魚類・両生類では腎臓として働き、爬虫(はちゅう)類・鳥類・哺乳類では退化する。ウォルフ体。原腎。

ちゅう‐じん〔‐ヂン〕【中陣】

読み方：ちゅうじん

社寺で、内陣と外陣(げじん)との間にある間(ま)。

ちゅう‐じん【^×厨人】

読み方：ちゅうじん

料理人。まかないかた。

ちゅう‐じん〔チウ‐〕【^×稠人】

読み方：ちゅうじん

多くの人。衆人。

「其才—の上にぬきんで」〈逍遥・小説神髄〉

世界宗教用語大事典

ちゅうじん 【中陣】

→ 外陣

ちゅうじん 【忠尋】

平安後期の天台宗僧。佐渡の生まれ。叡山で学び天台座主。顕密の学匠として知られ、恵心流の分派東陽房流の祖。中古天台の書で、後世、彼の著作に仮託されたものが多い。（一〇六五～一一三八）