そのほかの火山砕屑岩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/14 04:10 UTC 版)
砕屑物と砕屑岩粒径(mm)砕屑物砕屑岩火山砕屑物火山砕屑岩64 以上 礫 礫岩 火山岩塊 火山角礫岩、凝灰角礫岩 64 - 2 火山礫 ラピリストーン、火山礫凝灰岩 2 - 1⁄16 砂 砂岩 火山灰 凝灰岩 1⁄16 - 1⁄256 シルト 泥 シルト岩 泥岩 1⁄256 以下 粘土 粘土岩 テンプレートを表示 このほか、火山塊(直径64ミリメートル超)の割合が低いものを火山礫凝灰岩(lapilli tuff)、火山灰の割合が高いものを凝灰岩(tuff)、火山礫の割合が高いものをラピリストーン(lapillistone)という。とくに大きな火山弾を含む場合には凝灰集塊岩(英語版)(agglomerate)という。火山弾は火口からそう遠くまでは飛ばないので、これは主に火口付近で形成されたものと推定する手がかりとなる。 このように凝灰角礫岩を定義する場合、これを構成する火山砕屑物(テフラ)は、粒の大きさのみによって分類され、粒の成因を問わない。粒を成因で分けた場合には、主に、火山が噴火する前の基盤となる岩盤(堆積岩や変成岩など)が粉砕されたもの(「異質 accidental」)、火山体そのものが粉砕されたもの(「類質 accessory」)、噴火によるマグマそのもの(「本質 essential」)に分けられる。異質(基盤岩)が火山岩であることもあるが、その場合には風化の影響があるかどうかで噴火前の基盤に由来するのか噴火にともなって生じた火山体由来なのかがある程度見分けることもできる。 なお火山砕屑岩(pyroclastic rock)とは火山砕屑物が陸上で堆積して形成されたものの総称である。火山砕屑物が流氷で移動したのちに2次堆積してできた岩石も含めた総称としては火山性砕屑岩(volcaniclastic rock)という。また、海底火山など、水中で火山砕屑物が堆積してできた岩石は水中火砕岩(subaqueous pyroclasatic deposit)と称して火山性砕屑岩には含めない場合もある。
※この「そのほかの火山砕屑岩」の解説は、「凝灰角礫岩」の解説の一部です。
「そのほかの火山砕屑岩」を含む「凝灰角礫岩」の記事については、「凝灰角礫岩」の概要を参照ください。
- そのほかの火山砕屑岩のページへのリンク