しんさいいこうとは? わかりやすく解説

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震災遺構

読み方:しんさいいこう

震災の影響を受け、本来の機能果たさない状態で残存している建造物のこと。

一般的に、震災遺構が手付かず放置されることは少なく修理安全確認なされた上で保存のための措置取られるか、あるいは解体・撤去されることが選択される保存選ばれ場合には、遺構周辺公園博物館記念碑など設けられることがあるまた、遺構一部保存され残り撤去されることもある。

震災遺構を保存する主な目的は、震災惨状目に見える形で残すことにより、震災当時記憶風化させず、その後防災意識の向上に繋げるというものであるまた、震災遺構が観光資源となり、地域活性化に繋がることが期待されることもある。

一方で管理経費要すること、劣化伴って倒壊の危険が生じること、被災者遺族の辛い記憶呼び起こしてしまうことなどを理由に、震災遺構が復興妨げなるとして、その撤去主張されることもある。中には財源不足などにより、十分な議論なされないままに撤去が行われてしまう場合もある。

過去には、1991年雲仙普賢岳火砕流全焼した大野木場小学校校舎が「砂防みらい館」として整備され火山災害実態伝え教育拠点および観光資源として利用された例や、1995年阪神・淡路大震災遺構である「神戸壁」北淡震災記念公園移設されて保存された例がある。

2011年発生した東日本大震災の際には、宮城県気仙沼市の「第18徳丸」や、南三陸町の「防災対策庁舎」をはじめとする大量の震災遺構が発生したが、保存撤去かの議論の末、撤去が行われた例も多い。2013年11月復興庁は、東日本大震災で被災した各市町村に対して最大1つまでの震災遺構の保存撤去費用支援する方針発表した



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