新500円硬貨(しんごひゃくえんこうか)
旧500円硬貨は材料が銅とニッケルで、韓国硬貨と材質が同じだった。このため偽造されやすく、韓国の100ウォン硬貨や500ウォン硬貨を加工して500円硬貨として不当使用する事件が相次いでいた。
1999年5月には、500ウォン硬貨などの縁を削って500円硬貨と重量・形状を同じにした「変造500円硬貨」が都内のJR券売機や自動販売機で1000枚以上発見された。また同年6月には、変造500円硬貨を2000枚も車に積んでいた中国籍男性らが富山県で逮捕されている。
このようなことから、1999年12月、大蔵省は500円硬貨の材質を変え、新500円硬貨を発行することに決定した。
新500円硬貨は、現行の銅・ニッケルに亜鉛を加えてニッケル黄銅とし、電気抵抗を変えて自販機被害を防ぎる。また表面には細かい線や点を施し、裏面には見る角度で文字が浮かび上がる金属加工をする。
500円硬貨は現在、約25億枚が出回っている。古い硬貨を回収して新硬貨に切り替えていくが、全部の入れ替えが終わるのは2003年ごろの見込みである。また、JRや自動販売機では、現在は新500円に対応できない機種が多いが、2000年秋以降からは、本格的に使用が可能になる模様である。
(2000.08.02更新)
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