サンシャイン計画
【英】: sunshine project
通商産業省工業技術院が、石油に替わる豊富かつクリーンなエネルギーの安定供給を実現するため、1974 年度(昭和 49 年度)から推進している、わが国が取り組む長期大型新エネルギー技術開発のナショナル・プロジェクトである。わが国は、1973 年(昭和 48 年)当時、総エネルギー供給の約 78 %を石油に依存し、そのほとんどを輸入しており、エネルギー国内自給率は、約 10 %にすぎなかったので、石油危機の経験によって、エネルギー供給構造のぜい弱さが痛感され、石油資源への依存度の低減と、エネルギー源の多様化を図る必要性がクローズアップされて、「サンシャイン計画」の発足となった。サンシャイン計画は、原子力関係を除くすべての新しいエネルギー技術を対象にして、国立試験研究機関、産業界、大学の力を結集して研究開発を推進するものであり、その主な開発目標は、太陽エネルギー、地熱エネルギー、石炭エネルギー、水素エネルギーを 4 本の柱とし、これらの新エネルギーの開発、輸送、利用、貯蔵を含めた新技術の開発に重点をおいている。また、風力エネルギー、海洋エネルギーなど他の新しいエネルギーについても基礎的研究に着手している。 |

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