ごえつどうしゅうとは? わかりやすく解説

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呉越同舟

読み方:ごえつどうしゅう

呉越同舟とは、呉越同舟の意味

呉越同舟とは、仲の険悪な者どうしが同じ場所に居合わせること、あるいは、敵対反目する者どうしがそれぞれの目的達成するために協力した同行したりすること、を指す意味で用いられる表現

呉越同舟の語の由来・語源

呉越同舟の語源は、中国兵法書の「孫子」である。同書には、中国春秋時代列国であった呉と越は敵対関係にあって争い絶えないが、呉人と越人も同じ舟に乗り合わせて暴風見舞われたなら危機乗り越えるべく力を合わせる違いない、という趣旨記述がある。

呉越同舟の語の使い方(用法)、例文

呉越同舟の類語と使い分け方

呉越同舟の類語類義語としては、「ある目的のために協力体制を築く」という意味で「大同団結」や「共同戦線」などを挙げることができる。ただし「呉越同舟」のように「もともと敵対関係にあった」という前提は特に含まれないまた、呉越同舟は基本的に2者間の関係を指すが、「大同団結」や「共同戦線」は3者以上の協力関係指して用いることもできる。「大同団結」は政治文脈で「複数党派団結」を指す意味で用いられやすい。

呉越同舟の英語

呉越同舟は英語では bitter enemies in the same boat のように表現できる。「bitter enemies」は「仇敵どうし」という意味の表現であり、「in the same boat」は意味用法ともに「同舟」と同様「同じ境遇にある」さまを意味する言い回しである。文脈によっては bitter enemiesrivals競争相手)などの語に置き換えてもよい。

呉越同舟

読み方:ごえつどうしゅう

呉越同舟とは、呉越同舟の意味

呉越同舟とは、「敵と味方協力してことに当たる」という意味のこと。わかりやすく言うと、日ごろ仲が悪いもの同士手を組んで助け合うということである。「呉越同舟」は、中国孫子書いた九地」のエピソード由来になっている。このエピソード孫子は、「敵対関係にある呉と越の国の人も、嵐に遭遇した際には同じ舟で協力をする」と述べている。英語で「呉越同舟」を表すときは、「bitter enemies in the same boat」などの表現使われる

呉越同舟の類語

呉越同舟の類語には、「楚越同舟」や「共同戦線」などが挙げられる。「楚越同舟」は、「呉越同舟」と同じく「敵と味方助け合う」という意味で使われる中国の国であったと越は、呉と越と同様に日ごろから敵味方として憎み合っていた。「楚越同舟」も、孫子の「九地」が由来になった四字熟語である。「共同戦線」は、当面目的のために会社や国などの異な組織手を組んで協力し合うことを指す。「呉越同舟」や「共同戦線」は、ビジネス上の協力関係を表すときにしばしば使われる

「A社とB社は呉越同舟でプロジェクト進めている」や「災害復興向けて、我々はライバル会社と呉越同舟でことに当たらなければならない」などは、ビジネス上の日常会話でもよく使われる例文である。

「呉越同舟」、「楚越同舟」と「共同戦線」は、使い方に少し違いがある。「呉越同舟」や「楚越同舟」はライバル会社などの敵対関係顕著なもの同士協力するときに主に使われる一方、「共同戦線」は単に主義方針異なるもの同士協力するときにも用いられる

ごえつ‐どうしゅう〔ゴヱツドウシウ〕【呉越同舟】

読み方:ごえつどうしゅう

《「孫子九地から》仲の悪い者どうしが同じ所に居合わせたり行動を共にしたりすること。また、敵対していてもいざというときには共通の困難や利害のために協力し合うこと。→呉越【一】[一]




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