くまつづら

デジタル大辞泉

くま‐つづら【熊^▽葛】

読み方：くまつづら

クマツヅラ科の多年草。山野に自生し、高さ50〜70センチ。葉は対生。夏、紫色の小花を穂状につける。乾燥したものを漢方で馬鞭草(ばべんそう)といい、月経困難・皮膚病・炎症などに用いる。

世界宗教用語大事典

くまつづら 【熊葛】

クマツヅラ科の多年草。漢名は馬鞭草。古代ギリシアやローマでは神事や占い・呪術に使った。止血作用があり、キリストは、これで出血を止めたとの伝説がある。ローマでは軍神マルスに捧げ、宣戦布告にも和睦交渉にも、この草の輪を携行する。花言葉は「魔術」「魅惑と愛情」。

植物図鑑

くまつづら (熊葛)

●わが国の本州から四国・九州、それにユーラシア大陸から北アフリカに広く分布しています。荒れ地や道ばたなどに生え、高さは３０～８０センチになります。茎は４稜があり、細くて長く伸びます。葉は長楕円形で対生し、さらに羽状に浅裂します。６月から９月ごろ、茎の上部に穂状花序を出し、淡い紅紫色の花を咲かせます。葉は馬鞭草（ばべんそう）と呼ばれ、漢方薬に利用されます。
●クマツヅラ科クマツヅラ属の多年草で、学名は Verbena officinalis。英名は Vervain。

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