がん闘病中・治療後の生活の質の向上
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 10:15 UTC 版)
「悪性腫瘍」の記事における「がん闘病中・治療後の生活の質の向上」の解説
がんは発見から闘病中において、病気や死への不安感、癌性疼痛による苦痛、生活や経済状態への打撃により、患者本人や家族らの「生活の質」(QOL, Quality Of Life)に大きな影響を与える。 がん治療後の最大の関心事は再発・転移の有無であり、がんが残っている場合にはその推移にある。このため、治療後も主治医による定期的な検診を受けて状況を正しく把握しつつ生活を再建していくことが肝要である。 詳細は「転移」を参照 がん治療は手術による切除を伴うことが多く、治療後の生活は、例えば治療によってがんそのものは完治した場合であっても、大きく影響を受けることが多い。がんができた場所によって治療により影響を受ける機能は千差万別であり、対処法もそれぞれに異なる。一般に、切除によって失われる体の機能をできる限り小さくし、失われた機能を補う手段を用いて、治療後のQOLを従来よりも向上させる努力が進められている。 患者の心のケアも重視されるようになってきており、精神腫瘍学という分野が開拓されている。日本では、がん患者のうつ病治療に加えて、前向きな気持ちを取り戻すよう支援するレジリエンス外来、死亡したがん患者の家族へ精神的に寄り添う遺族外来も開設されている。 肉体面では、失われた機能を補う手段として以下のものがある。術後は局所的な失われた機能そのものだけでなく、関連して周囲の障害や不自由さが生じることも多いので、それぞれにおいて必要なリハビリテーションを行うことも重要である。
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