いづみキュア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 02:35 UTC 版)
「infinity (ゲーム)」の記事における「いづみキュア」の解説
1周目 4月4日。口にしたことが次々と現実になるという予知能力について悩む誠は、いづみが向けてくれる優しさを心の支えにしていた。その夜、くるみが失踪するものの、しばらくして無事に帰ってくる。 4月5日。誠といづみは星を見ながら愛を語り合う。昼になってトランプで神経衰弱を遊ぼうとするが、誠は一度ですべてのペアを引き当ててしまい戦慄する。 4月6日。億彦が一連の出来事は心理学の実験だったと暴露する。誠に「予知能力が芽生えた」と思い込ませるため、彼の発言が現実となるように周囲が仕組んでいたと話す。誠はいづみにもてあそばれたと怒るが、彼女の真心まで疑ってしまったため深く傷つけてしまう。われに返った誠は飛び出したいづみを追って駆け出すが、雨のせいで足を滑らせ、ふたりとも崖下に転落する。 2周目 4月1日に戻った誠はいづみと再会し、自分たちはタイムスリップして無限ループに囚われていると語る。それに対し大学教授という素性を明らかにしたいづみは、同じ時間を体験していたとしてもトランプカードの配置を全部記憶し言い当てるのは無理だと指摘する。すべてはいづみが反証実験を試みていたキュレイシンドロームの影響だった。この精神疾患の特徴は3つ。妄想の発症、他者への伝播、そして現実化である。実験の中でいづみや億彦に誘導されてキュレイシンドロームを発症した誠は、目の当たりにしたいづみの転落死を否定して彼女が生きている現実を作り出そうとしている……つまり無限に繰り返す時間とはすべて誠が見ている妄想なのだった。 くるみの失踪と発見までの3年間の空白を埋めようと長年もがいてきたいづみは、願いを現実に変えるキュレイシンドロームに心惹かれつつも科学者として受け入れることができず、今回の実験を手がけた。しかし反証は失敗に終わり、彼女自身も誠の転落死を覆そうとする妄想の中にいた。何ひとつ現実ではない光景の中、誠にとって確かなのはいづみと彼女への愛だけである。 4月6日。高校3年生のくるみが「自分は20歳」と言い出すのを聞いた誠は、妄想で「空白の3年間」をなかったことにしてしまったのだろうかと考える。過去が変わってくるみの失踪がなくなれば彼女のクローンである遙が誕生しなくなると思い至った誠は、いづみとともに姿を消した遙の捜索に向かうが、雨の中歩き続けたいづみは熱を出して倒れる。そこに自動車が迫るが、誠はいづみをかばって立ちはだかる。 4月7日。松葉杖をつきながら歩く誠は、歴史の改変と遙の消失など早とちりの勘違いだったと知る。思い悩むことを止めたいづみは、くるみと遙に過去の真相を知らせており、くるみの発言はそれを受けてのことだった。いづみの元を訪れた誠は、ふたりで生きる新たな現実を手に入れたのだと実感する。
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