『Yugoton』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/04 14:05 UTC 版)
詳細は「ユーゴトン (アルバム)」を参照 ユーゴトンは、西側諸国への旅行が困難であった鉄のカーテンの東側の国々でも人気があった。東側諸国では、西側の音楽を入手する数少ない方法の一つが、東側諸国と同じ社会主義体制をとるユーゴスラビアを訪れることであった。ユーゴスラビアは東側諸国には属さずに非同盟主義を主導し、広く西側諸国からの影響に寛容であった。これによって、ユーゴスラビアのレコード会社は東側諸国ではカルト的な人気があり、西側の大衆文化の象徴となっていた。ユーゴトンを偲んで、ポーランドでは2001年、「ユーゴトン」(Yugoton)と名づけられたコンピレーション・アルバムがZIC-ZAC Music CompanyとBMGポーランドの下で製作された。アルバムには、エレクトリチュニ・オルガザム、イドリ、バヤガ・イ・インストルクトリ(Bajaga i Instruktori)、ハウストル(Haustor)、プルリャヴォ・カザリシュテ(Prljavo Kazalište)、パルニ・ヴァリャク(Parni Valjak)などのユーゴスラビアのアーティストらの楽曲のカバー曲が収められた。収録された楽曲は、カタジーナ・ノソフスカ(Katarzyna Nosowska)、パヴェウ・クキス(Paweł Kukiz)、オラーフ・デリグラソフ(Olaf Deriglasoff、ティモン・ティマンスキ(Tymon Tymański)などのポーランドのアーティストによって、ポーランド語で録音されている。CDの表面には、ポーランドのアーティストたちが、イドリのヴラダ・ディヴリャン(Vlada Divljan)、ハウストルのダルコ・ルンデク(Darko Rundek)とともに写っている。 東側諸国におけるユーゴスラビアのレコードやユーゴトンに関する描写は、東ドイツの映画『Sonnenallee』にもあり、同映画ではレコードを密輸するシーンに登場している。
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