『白い巨塔』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 11:16 UTC 版)
田宮夫人が田宮の精神状態を気遣い、一旦ドラマを休ませる方向で考えていた所、1977年(昭和52年)冬、TBSから田宮のキャスティング権を得たフジテレビから企画を求められる。田宮は、原作の途中までしか映画化されていなかった小説『白い巨塔』のドラマ化を強く希望した。映画『白い巨塔』で主演として財前五郎を演じて以来、田宮は常に高みを目指す財前の姿に自分を重ね、自身の本名と同じ「ごろう」であったこともあり、財前五郎を演じるのは自分しかいない、原作のラスト・財前の死までを演じ切りたいと思い続けていた。かつて映画化の際には原作の財前の年齢設定よりずっと若かった田宮も、この時にはほぼ同じ年齢であり、機も熟していた。田宮は原作者・山崎豊子に直談判し、快諾を得て1977年(昭和52年)11月にはドラマ化が決定した。
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