『最終結論』以後の大衆文化におけるウィリアム・ガル
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クリストファー・プラマーがシャーロック・ホームズを、ジェームズ・メイソンがワトソン医師を演じた1979年の映画『名探偵ホームズ・黒馬車の影(英語版)』に、俳優ロイ・ランスフォードが演じた架空の人物トーマス・スパイヴィー卿(Sir Thomas Spivey)が登場する。この話は、ナイトの『最終結論』をベースにした荒筋であり、王室の侍医であるスパイヴィー卿は、『最終結論』において犯人とされたウィリアム・ガルをモデルとしている。作中のスパイヴィー卿は、ジョン・ネットリーをモデルとするウィリアム・スレイドの助けを借りて殺人を犯している。 イアン・シンクレア(英語版)の1987年の小説"White Chappell, Scarlet Tracings"もまた『最終結論』を下敷きにしており、ウィリアム・ガルがそのままの名前で登場する。 マイケル・ケインとジェーン・シーモアが主演した1988年のCBSのテレビドラマ『切り裂きジャック(英語版)』では、レイ・マカナリー(英語版)がウィリアム・ガルの役を演じている。このドラマでは、ウィリアム・ガルを犯人とし、御者のジョン・ネットリーがそれを補佐したとする『最終結論』の説を採用しているが、イギリス王家による陰謀説の要素が排除されている。 1991年から1996年にかけて連載されたアラン・ムーアとエディ・キャンベル(英語版)によるグラフィックノベル『フロム・ヘル』にもウィリアム・ガルが登場している。この本も『最終結論』の内容を前提として、ウィリアム・ガルを殺人者として描いている。キャンベルは、自身のブログで「このウィリアム・ガルは、かつて存在した実在の人物とたまたま同じ名前を持つフィクションであると考えるべきだと思う」と書いている。 『ジョン・コンスタンティン・ヘルブレイザー(英語版)』(DCコミックス、1992年)において、切り裂きジャックはCalibraxisと呼ばれる悪魔に取り憑かれたウィリアム・ガルであると言及されている。 マーク・フロストの1993年の小説『リスト・オブ・セブン(英語版)』には、架空の人物ナイジェル・ガル卿(Sir Nigel Gull)が登場する。ナイジェル・ガル卿は王室の侍医として描かれており、ウィリアム・ガルをモデルにしているものと見られる。クラレンス公爵エドワード王子を主人公としたオカルト的なテーマを持つが、ホワイトチャペル殺人事件には言及していない。 『フロム・ヘル』の2001年の映画化作品では、イアン・ホルムがウィリアム・ガルの役を演じている。 ブライアン・キャトリング(英語版)の2012年の小説"The Vorrh"にウィリアム・ガルが登場し、エドワード・マイブリッジとの関係や拒食症への取り組みなどが描かれている。
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